日常

144. 2020年の1学期期末テストはいつもと違う

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こんにちは!田畑です。

今回の記事は以下の構成です。

 

①定期テスト予想

②定期テスト予想の理由

③学校に求める対応

④愉開塾としての対応、様子

 

 

①定期テスト予想

今週は射水市の各中学校で久しぶりの定期テストが行われます。

例年ならば今年度に入って中間テストの次の2つめの定期テストになるはずだった今回の期末テスト。

今年度はコロナウィルスの影響もあり、いつもとは様相がかなり異なっています。そしてそれに伴って今回のテストの結果もいつもとは違うものになると予想しています。

予想その1:平均点が下がる

予想その2:高学力層と低学力層の差が広がる

 

 

②定期テスト予想の理由

〇試験範囲が例年の中間テストと期末テストの合計になっている。

中間テストができなかったんだから、期末テストに範囲をいれちゃいまーす。なんてことなんでしょうけど、子どもたちが脳に詰め込める量にも限界があるってもんです。子どもたちは定期テストごとに集中して頭に知識を詰め込んでいたんですから、その範囲が倍になれば頭がパンクする子が続出するでしょう。ただ、ここで高学力層の要領よく勉強できる子どもたちは自分なりに効率の良い勉強法を駆使して知識を飲み込んでいくので、そんなことができない子どもたちとの差をより広げるでしょう。

 

〇期末テストまでの授業スピード

コロナウィルスの影響が落ち着いて授業が始まったのが6月。それまで学校は子どもたちに6月からの授業のスタートダッシュについてこれるように予習をさせていました。もちろん教科書を読んで予習ができる子ばかりではないのですから、6月に始まった授業のスピードについていけない子どもが続出します。授業についていけない子どもはどうするか?それでも授業は進んでいくんだから泣き寝入りするしかありません。課題の提出に追われていますが自力で解けるはずもなく、よくわからないまま答えを写して提出なんてこともざらでしょう。一方で高学力層の子どもたちはどうでしょうか。教科書を読んである程度理解できたり、理解できなくてもYouTubeなどの動画教材なども駆使してしっかり授業についていけるはずです。

 

以上の2点から高学力層の子どもたちがこれまでの点数を維持するものの、中~低学力層の子どもたちの点数が下がって平均点の低下と学力差の拡大が生じると予想します。そして今年度の夏休みが短期間であることを理由に1学期の復習もままならない可能性を鑑みると、この現象はこのまま平行状態で受験まで進んでいくでしょう。また、コロナウィルスの感染拡大の第2波によって休校となればこの現象がより顕著に現れてくると考えられます。

 

 

③学校に求める対応

教科によっては例年の期末テストよりも学習範囲が進んだものもあります。これは学校側の考えとして、後の復習時間を確保するためなのではないかと考えています。実際に今回の期末テストの期間は例年に比べて1週間遅いのですが、夏休みの始まりが2週間遅いことを考えれば、テストが終わった後に丁寧な復習期間を設けることは可能だと思います。確かに繰り返し復習することは知識の定着として大切なのですが、果たして1回目のインプットが甘かった知識の定着は本当に可能なのでしょうか。雑なインプットをした子どもほど、あとからの復習量は非効率的なものになってしまうでしょう。

学習指導要領の内容を授業して、その知識の定着度を測るテストをして、その評価を通知表として作成しなければならない。国の方針、学校の仕事としては確かにしなければならないかもしれませんが、子どもたちの知識の定着、頭脳の成長を第一に考えた授業運営の舵取りをしていって欲しいと思います。

 

 

④愉開塾としての対応、様子

愉開塾としては5月から運営を始めて、普段とは異なる生活に慣れない子どもたちとコミュニケーションを取りながら、なるべく学校の授業についていけるように予習ベースの指導を行ってきました。

そのおかげで中学力層の生徒たちはある程度学校の授業についていけたようです。しかし、6月下旬になってくると学校の授業スピードが速いため、難易度が高い内容の学習に関しては後回しにする必要も出てきました。後回しにした内容は先週からのテスト週間で開放している自習室に来た時に余裕がある生徒に復習の形で個別授業を行いました。

低学力層の生徒たちは次々と授業内容が変わっていく中で、知識の定着がないまま次に進むのは危ないと考えて、あえて学校の授業の流れには乗らずに繰り返し復習するように指導しました。先週からのテスト週間中もじっくり進めていくことで範囲は狭いけれども確実に点を取れる分野を作っていくことを意識しました。

早ければ今日から始まる定期テスト。子どもたちも今回は自信よりも不安をもっている子の方が割合としては多く見受けられます。子どもたちが荒波を乗り切っていけるように力強く背中を押していってあげたいと思います。

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