インタビュー

126.【第1回】母親への子育てインタビュー【時間の管理】

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こんにちは!田畑です。

 

今回は僕の母親に子育てに関するインタビューをしましたので紹介します。

 

まず、僕の母親の簡単な紹介をしておきます。

1966年に射水市の戸破にある八百屋の2番目の子として生まれました。

短大を卒業後にアパレル業界に就職、結婚して子どもを僕と妹の2人出産しました。

 

僕の家系は父親の家系を含めて大学まで進学した人がいませんでした

そんな家庭環境の中、なぜ僕の母親は子ども2人を大学卒業まで育て上げることになったのか。

その謎について紹介していきたいと思います。

 

とはいえ、僕自身、初めて「インタビュー」というものをしました。

今回設定したテーマ「子育て」は幅が広すぎたせいもあり、かなりの分量となりました。

よって「時間の管理」「勉強との付き合い方」「環境」の全3回に分けて連載していきたいと思います。

 

テーマ

第1回「時間の管理」←今回

第2回「勉強との付き合い方」

第3回「環境」

 

ということで、前置きが長くなりましたが、第1回のテーマは

 

「子どもの時間の管理」

 

についてです。

 

Q1、なぜ「時間を守らせる」ことを重要視したのですか?

 

A「私の子育ての最終目標として、将来、何においても「基本的なことは自分でできる人間を育てる」ことを掲げていました。大人になっても基本的なことはだれにも頼らずに強く生きてほしいという思いがあったので、子どもの時からできる自己管理として最初に思いついたのが「時間を守らせる」ことでした。」

 

 確かに僕も中学生くらいからは朝は自分で起きていた気がします。他にも友だちと遊んでいても帰宅時間は意識していましたし、時間を意識した行動は多かったかもしれません。

 

Q2、具体的にはどういったことをして時間を守らせていましたか?

 

A「幼少期は、離乳食を食べるようになってからは特に生活リズムを固定するように意識しました。朝、10時、昼、3時、晩とご飯を食べる時間がメインで、それ以外のことだと「自分のおもちゃ・服などの持ち物管理」もさせていました。持ち物管理というと大層なことのように聞こえますが、「どの場所にそれが片付けられているかを覚えて、遊び終わった後に元あった場所に片付ける」くらいのことを繰り返し教えました。」

 

 なるほど。僕は自分のことを几帳面な性格だと思っていましたが、それはこういった母親の教えが刷り込まれていたからこそなのかもしれません笑 持ち物管理に関しては「片付けられ」という言葉だけではなく、最初は見本を見せ、その後一緒に片付けをして、徐々に1人でできるように仕向けていく方法がいいと思います。

 

Q3、幼稚園に上がってからはどんな時間管理を教えましたか?

 

A「幼稚園や小学校に行くと1週間のリズムが生まれます。土日と平日で過ごすタイムスケジュールが大きく異なるので2種類の生活時間表を作って守らせました。また、この頃から「友だち」という新たな交友関係が生まれます。遊びの行動範囲や種類が増えてきます。そんな中でも時間を守って行動することは意識させました。」

「近所にパスコ(ショッピングセンター)があるのでおつかいも幼稚園の時期にやらせました。これは自立した人間作りの一環ですね。」

 

 まだ物心がつく前なのでほとんど記憶がないのですが、そういった経験が沁み込んでいるせいか、大人の人と話すことを怖がるということはあまりなかった気がします。

 

Q4、年長からはパスコの公文教室に通うことになりました。これは学力向上が目的ですか?

 

A「いいえ、最初から学力をつける目的で習わせたわけではありませんでした。そもそもの目的は「1人で時間を守って行動する必要がある状況を作ること」でした。それに、先ほど話した1週間のリズムとして「平日のうち2日は公文に行く」という意識をつけることをしたかったんです。歩いて3分ほどの近所だったので、公文がある日には自分で歩いて行かせていました。

 

 そうだったんですね。僕はてっきり「学力をつけて大学までの学歴を持つ子どもを育て上げる!」という気概からの行動だと思っていましたが、全く的外れでした笑 今のご時世、1人で歩いていかせるのは危険と感じる方も多くいらっしゃるかもしれませんが、最初の数回は一緒に歩いて注意すべきことを教えてあげれば、交通安全に対する意識を植えつけつつ、その後は1人で行かせられると思います。

 また、これぐらいの時期から時計を読む意識を持つことで、小学校で学習する時計の読み方も問題なくクリアできる基礎がつきますね

 

Q5、小学3,4年ぐらいにはどういう時間管理を教えましたか?

 

A「私はこの時期が「子どもをコントロールできるか」の1つの分岐点だと思っています。友だちともよく遊ぶようになりますし、学校の宿題や公文の宿題も増えてきて誘惑があちこち散らばっているため、時間を守ることが乱れがちになります。

「ですが、基本的には「やることをやってから遊ぶ」「夜ご飯までに宿題は終わらせる」というルールのみを設けて、あとは子どもにやり方は任せました。このルールにすると、紅葉(妹)なんかは「学校で宿題をやってきてしまう」ということも自発的にしていました。」

 

 僕も、小学校低学年の頃から通ってくれていて現在中学年の子を受け持っていますが、そういう傾向は結構感じ取れます笑 世の親御さんたちも苦労しているんだろうなと思っています。僕の母親の場合は自由を保証しつつ、自分で決めた時間管理に責任を持つようにも育てていたのではないかと思います。宿題の出来などのチェックもしていたそうですが、その辺りは次回の「勉強との付き合い方」で詳しく紹介したいと思います。

 

Q6、小学校高学年以上になると時間管理は変わってきましたか?

A「3,4年生までに教えてきた時間の管理を、実際に「自己管理」させることができるようになってきました。内容に変化はありませんが、自主的に時間管理をさせるようになりました。夏休みなどの長期休暇の始まりって「春/夏/冬休みの計画表」と「1日の過ごし方」があるじゃないですか。それは毎回必ずチェックしていました。長期休暇中は学校に通っていたはずの時間も自分の自由。私はパートで働いていましたから、子どもたちの様子を直接見ることはできませんでした。しかし、この「1日の過ごし方」の表を覚えておくことで「今は〇〇をしている時間だな」という風に考えていました。

 

 これは中学年までに「時間は守らなければならない」という刷り込みが完成されていないとなかなか難しいかもしれませんね。母親が返ってきた夜にはその日にやるべきことがやってあるかチェックされたので、僕もごまかしが効かなかったんですよね。自由を奪われて管理されているようにはた目からみると感じるかもしれませんが、やることをやってからは自由でしたし、同じことをしていた妹も含めてそこまで苦に感じなかった覚えがあります。また、公文で学力の先取りができていたので宿題にそこまで時間がかからなかったのもストレスが小さい理由だったと思います。

 

~まとめ~

・自立した子どもを育てるときに最初に子どもにできることは「時間を守らせること」!

・幼少期は「ご飯の時間」と「自分の持ち物管理」を教える!

・幼稚園や小学校低学年の時期には1週間のリズムを身につけさせる!

・小学校低学年までの間に「1人で時間を守って行動する必要がある状況」を作る!

・小学校中学年からは時間の「自己管理」をさせて自分に責任を持たせる!

・長期休暇の時間管理表なども有効活用する!

 

いかがだったでしょうか?

「時間を守る」こと自体を目標としていたわけではなく、あくまでも「自分のことを自分で管理する」ことが母親の子育ての目標だったんですね。

 

人間はどんな時代でも与えられる時間というのは平等です。

 

その時間をいかに効率よく、自分の成長のために使えるか。

 

これを日々子どもたちに意識して人生を歩んでいってもらうためにもみなさんの参考になれば幸いです。

 

次回は「勉強との付き合い方」について紹介していきます。

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