指導法

136. 遊びから培われる力

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こんにちは!田畑です。

 

4月から毎朝のランニングを再開しました。

朝起きるのはつらいものの、一度起きて走り出してしまえば気持ちいい1日を始められるのでなんとか続けています。

同じコースを毎日30分ほど走っているのですが、音楽を聴いたりしているわけでもないので何か物思いに耽ることができるんですよね。

今日はそんな中でも子どもの力を伸ばすために少し考えたことがあったので書き記しておこうと思います。

 

~今日のポイント~

1. 子どもには熱中する力がある!

2. 一方で子どもには他にもつけなきゃいけない力がある!

3. その力をつけるためには…?

 

最近は新型コロナウィルスの感染拡大予防のために本格的な自粛生活が強いられています。

子どもたちも急に来た夏休みのような状態ですが、外出することができないのでつらそうですね。

親御さんも働いている方や自粛でお休みされている方など多くいらっしゃると思いますが、子どもたちにはどんな過ごし方をさせているでしょうか?

 

愉開塾も教室の営業を止める前の期間に子どもたちに「家でどんな過ごし方をしているの?」と聞いていました。すると、子どもたちの回答は

・ゲーム

・動画

・課題

・寝る

というようなものでした。寝るってどういうこと?って聞いたら暇だから…という回答も返ってきて、それも心配になりましたが笑 聞いていてちょっとマズいな…と思ったのはやりたいことがあったら1日に6時間以上それに費やしているような子もちらほらいたということです。

 

 

ポイント1. 子どもには熱中する力がある!

ゲームなり、友達とのLINEだったり、YouTubeを見ることだったり…

子どもたちにやらせると、際限なくやっちゃう力が彼らにはあります。ゲームに関しては香川県で制限をする条例なんてものも出たくらいです。

僕も小さいときにはカードゲームだったりミニ四駆だったりテレビゲームだったり…たくさんの遊びに熱中していました。

子どもたちの熱中する力というのは自分を成長させるうえでとっても大切な力です。

ゲームやYouTubeであれば、その世界で登場するアイテムや物語から言葉や漢字を覚えたり、様々な知識を得られるでしょう。

友達とLINEをすれば、相手の感情を読み取ったり、相手を思いやったりとコミュニケーション能力が培われるかもしれません。

子どもたちは好みによって様々な力を自分たちで身に着けているのです。

 

 

ポイント2. 一方で子どもには他にもつけなきゃいけない力がある!

では、好きなことを好きなだけさせておいてもいいのか?というと、それではいけないというのが僕の持論です。

なぜなら、1つのことに熱中しているとそのスキルは身につくかもしれませんが、まだまだ子どもたちには身につけなければならない力が多様にあります

そもそも、好きなこととは言え、同じことを繰り返しているだけではまだまだ「熱中している」とは言えないのです。

 

 

ポイント3. その力をつけるためには…?

では本当に「熱中している」ってどういう状況で生まれるのか?

その答えは「熱中するものから距離を置かせる」ことです。

結局香川県の条例のような制限じゃないかと思われる方も多いかもしれません。実際にやっていることは「制限」ですし。

いわゆる「別のベクトルから好きなことに関わるように仕向ける」という目的で制限をかけるんです。

 

僕自身の経験のお話をしましょう。

僕は小学校の時は自宅にテレビゲームがありませんでした。友達の家に行けば遊べても家に帰ってきてもできない。じゃぁどうしたか?

→ゲームの世界観に浸りたくて技名をノートに書いたり、キャラクターの絵を描いたりしてました。

 

他にも当時はやっていたのがカードゲーム。カードには強弱があって、子どもだと手に入れにくいカードがありました。じゃぁどうしたか?

→そもそもカードゲームを作って学校で友達と遊んでいました。みんなオリジナルのカードを作っていくのでゲームバランスなんてあったもんじゃありませんでしたが楽しかったです。

 

ゾイドなんてプラモデルにハマっていた時期もありました。漫画も読んでいましたが、プラモデルも1個1個がそれなりに高価。種類をそろえようといろいろ計画を立てましたが欲しいのがそろうのは何年も先…。じゃぁどうしたか?

→当時友達の中に紙とセロテープでガンダムのミニサイズのものを模して作っていた子がいて、その子の真似をしてゾイドっぽいものを自分で作ってました。

 

 

 

子どもたちは熱中していればしているほど、実際にそれと距離を置いたときにそれに関するアウトプットをします。このときにいろんな表現力が鍛えられるのです。

絵を描けば鉛筆の持ち方や筆圧、図を描くような力だって養われます。キャラクターの名前や技を書いていれば漢字も覚えられるでしょう。何かモノを作れば道具を上手に使えるようになりますし、空間図形の把握能力だって上がります。

 

学校の勉強とは持ちつ持たれつの関係です。遊びによって先取りしていれば、学校の勉強だって簡単に感じるでしょう。逆に、学校で学んだことを活かして、遊びに幅を持たせることだってできます。

 

 

~まとめ~

子どものいろんな力を育むためにはいろんな経験をさせることが大切です。

同じことをやらせるにしても1日2時間(休みの日なら4時間)くらいを目途に制限をして、残りの時間を別のことをして過ごすようにさせてあげるといいと思います。

その時には親御さんも一緒になって遊んだり、考えたりしてあげられるとなお良いと思います。また、普段から親御さんがいろんな趣味を持っていらっしゃると子どもにとっては参考になりやすいです。

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