田畑の考え方

46.「好きなことで生きていく」ために

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんばんは!田畑です。

Youtuberが多くの人に認知され始めたのは、その黎明期にYoutubeが有名なYoutuberに「好きなことで生きていく」というタイトルで動画を作らせて、その宣伝が多くの人の心をつかんでからだと思っています。ボイスパーカッションから始めたHIKAKINさんや身近なものを使って実験のようなことをたくさん行ったはじめしゃちょーさんをはじめとして、「趣味が高じた芸」や「素直に疑問に感じたことを検証してみる」という行動が無気力に生活している人々の目にはかなり魅力的に映ったと思います。

 

では本当に「好きなことをしているだけで生きていける」のか?

僕の答えは「現時点では無理」です。

最初に考えてしまうのは「好きなこと」の対極にある「やりたくないこと」は本当にやらなくてもいいのか?という疑問です。子どもたちにとっての「宿題」や「好きでもない学校行事」だったりするものもありますが、大人に言わせれば「好きでもない仕事」もありますが掃除、洗濯などの「家事」なども挙げられるでしょう。「やりたくないこと」の中に「やらなければならないこと」がある場合に「好きなことだけで生きていく」ことは現時点ではできないように感じます。技術革新が進めば「やらなければならない嫌なこと」もAIやロボットがやってくれる時代がやってくるのかもしれませんが、現時点では「トイレ掃除」を自ら進んでやってくれる人はいないでしょう。道路や通信設備などの社会のインフラ整備を好き好んですべてやってくれる人もなかなかいないと思います。

 

ただ「やるべきこと」を履き違えて認識している人が多いなぁとも感じるのです。「周りの人がやっているから自分も同じようにやらないといけない」だとか「先生/上司の命令だからやらないといけない」という風に強迫観念に囚われているのでしょう。しかしそのまた一方で、そもそも「やるべきこと」が明確化されていないので人によって認識がずれているというのも事実だと思います。

小さい環境ではありながら教育の現場に立つ者として「学ぶべきこと」というのは永遠の課題だと思っています。「読み書き計算」ができなければならない時代は確かにあったのです。これができないと人とのコミュニケーションや新たな知識の習得はできなかったのです。技術革新が進んできた現代は近い将来にこれが必要なくなるかもしれません。わからない漢字はAIが読み上げてくれて、意味が分からなければ分かりやすい言葉に解きほぐしてくれる。計算だってロボットに頼めばちょちょいのちょいでしょう。ではこの新時代に「学ぶべきこと」は何なのか?する必要がなくなったこともあるかもしれませんが、新たにするべきことも出現してきたはずです。僕としてはここをしっかり考えて子どもたちに接していきたいと思っています。

 

「好きなこと」をできるだけたくさんできるように「やるべきこと(学ぶべきことも)」は必要最低限にしていきたいですよね。そのためにもみんなで常々考えて発信していきましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*