こんにちは!田畑です。
今日は「ぬまっち先生」の愛称で親しまれる、東京学芸大学附属世田谷小学校の沼田晶弘先生の記事を紹介します。
やりたいことがなくていい。今できることをして力を貯金せよ~ぬまっち先生の新卒時代~
記事にはぬまっち先生のキャリア、子どもたちへの指導の仕方、そしてその中に隠れたぬまっち先生の思いや考え方がインタビュー形式で書かれています。
今回の記事は就活生向けの記事となっており、最後に就活生に向けたメッセージが書かれているのですがこちらを取り上げたいと思います。
以下引用
――それでは最後に、就活生へのメッセージをうかがいたいのですが……
「やりたいことが分からない」という就活生が目の前にいたら、どんなアドバイスをされますか?
沼田 実際、就活生や社会人一年目のときに「将来どうなりたい?」って聞かれても、答えるのは難しいんじゃないかな。
僕自身も明確なビジョンは持っていませんでした。その分頂いた依頼は断わらず、なんでも挑戦してみた。一見関連がなさそうな出来事でも、回り回って自分の役に立っているのを感じます。
だから「今できること・今できそうなことをやっていく」に尽きると思います。欲しいものがなくても貯金をするように、自分の力を蓄えておけばいいんです。
引用ここまで
これは就活生でなくとも、どんな人にも当てはまることだと思っています。
よくある質問で「これって将来の役に立つの?」というものがありますが、僕は答えとして「ほとんど役に立たない」と子どもたちに言っています。
しかし、一方で「「だからやらなくていい」ではない」とも伝えています。ではやらなければならない理由とは何か?
まず「将来の役に立つことは大人にもわからない」というのが前提としてあります。
そして次に「将来の役に立つことはいきなり理解するのは難しい」ことも挙げられます。
なので子どもでも理解できるレベルで「何かしらの知識を習得する」練習をしておけば、その過程こそ「将来の役に立つ」ということができます。
すでに将来の役に立ちそうな今やりたいことがあればそれに打ち込むのもありでしょう。
役に立たないことでもやりたいことだったら続けておくと何かの役に立つ日がくるかもしれません。
一番ダメなのは「何もしない」こと。何も成長できないからです。
次にダメなのは「やらなければならないこと」をやりたくないからという理由で「別のこと」をすること。ただの逃げで成長が遅くなるからです。
しかし楽しくもない「やらなければならないこと」を立て続けにやることは子どもはもちろん、大人だって気が滅入ってしまいます。
そんなときは一息ついてから取り組んだ方が結果的に早く終わったりするものです。
長期的に見てうまく取り組めるように、子どもにはアドバイスを適切にしていきたいところですね。