こんばんは!田畑です。
昨日は「好き」という感情を生み出すための声掛けのポイントについてお話しました。
今日は逆に「嫌い」という感情を生み出してしまう声のかけ方を紹介して、そうならないための対策法もお話しましょう。
「好き」という感情が生まれればやりたいことはもちろん、やるべきことだろうとおのずと毎日取り組むでしょう。
一方で、一度「嫌い」になってしまうと敬遠しがちになり、それが何度も続くと再チャレンジへのハードルもどんどん上がっていってしまい、最終的には距離を置いてしまいます。「嫌い」になってしまう原因の感情は「悲しみ」「怒り」です。そしてこれを生み出すのは「失敗」をしたときの周りの反応です。
「どうしてできないの?」…これは抽象的でとてもいじわるな質問です。「やり方を覚えていないから」以外のことはありえません。できないものはできないのに、できないことを自分で改めて認識して自尊心を傷つけてしまうだけです。できなかったのは「練習が足りない」ことが原因なのですがそれを本人がやりたがるような状態を前回に作れていたのか?指導者はそれを考え直す必要があるでしょう。
「他の人はできてるのに…」…これは本人に対して劣等感を植え付けるだけの言葉です。この言葉をかけられて「他の人に負けないくらい頑張ろう!!」とやる気がでると思いますか?でません。
番外編「これはできなくても大丈夫!」…子どもの能力が低い時に慰めの気持ちでこれを言う人がまれにいますが、これは子どもの自尊心を傷つけ、最悪の場合は「やらなくてもいいことを探す」ようになってしまいます。あくまでも「『今は』できなくても大丈夫、○○までにはできるようになろう!」というように期限を設定してあげれば、子どもも目標をもって取り組むようになり、努力を重ねられるようになるでしょう。
こういった言葉は指導者も本心ではかけてはいけないと分かっていても心に余裕がないと発してしまうのかもしれません。
頑張っている本人に対して落胆の気持ちなどが芽生えたら、ひとまず深呼吸をして自分の気持ちを落ち着かせましょう。
何よりも大切なのは「間違うことが悪いことではない」こと、そして「何度間違っても少しずつ前進している」という気持ちを子どもに自発的に感じさせられるような声掛けをしていくことです。
学校の学習進度なんてのは「ほんの一握りの子どもたちに合わせた」ものでしかありません。子どもによって得意不得意もあるでしょう。子どものペースで能力を高めていくのをしっかり見守ってあげたいですね。