指導法

133.子どもの叱り方

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こんにちは!田畑です。

今日は塾の業界誌「私塾界」に記載されていた記事を紹介したいと思います。

塾の業界誌なので「生徒の叱り方」というテーマでしたが、子育てをされている親御さんたちにとっても「子どもの叱り方」は難しいテーマで、どちらにも共通していると思ったのでこちらで紹介したいと思います。

 

 

「叱る」といっても、叱らないで済ませられればもちろんそれに越したことはありません。

しかし、子どもを叱らなければならない状況に出くわすことは多いと思います。

 

 

例えば…

・人の体や自分の体を傷つけるような場合

・人の心や自分の心を取り返せないくらいに傷つけるような場合

・たくさんの人に迷惑をかけるような場合

・法律違反をしているような場合  …など

 

 

 

これをしてしまった子どもたちを叱らずに放っておけば、行為がエスカレートして悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

さて、そこで叱り方の基本を紹介したいと思います。

 

①その場で叱る

例えば子供が友達と家で遊んでいるときは雰囲気を壊してしまうので、友達が帰宅してから叱ることはあまりよくありません。

なぜなら、あとから注意しても子どもには何のことかピンとこないからです。

また機会を見逃していると、いざ叱ったときに「今まで何も言わなかったくせに」だとか「なんで私がやったときだけ」というような不信感を抱かせてしまう可能性もあります。

 

②叱るときは1つの事柄を短い時間で

時間で言えば1分以内だそうです。事の重大性を伝えたい、感じてもらいたいのもわかりますが、子どもは人の話を聞く力がまだ習熟していません。

複数の事柄まで引っ張り出してきて話をすると、「なんだかよくわからないけどたくさん怒られて自分が否定されている」という感情を持たせてしまう可能性があります。

 

③叱るときは全力で、本気で叱る

これは②の事の重大性を伝えるための方法でもあります。決して大きな声を出したり、手を出したりするということではないので注意してください。

全力で叱るとは、叱る側の大人がひるんだり、躊躇したりせずに、迷いなく、真剣に話すということです。

 

④行為のみを叱る

叱るときに「やった内容がいけないことだ」という伝え方をしましょう。この辺りは言い方の問題ですね。

同じ内容のつもりでも「こんなことをするあなたはダメだ」という言い方にすると子どもの人格否定につながる可能性があるので注意しましょう。

 

⑤どうすればいいのかを伝える

「なぜ叱ったか」「叱ったのはあなたのことを思って叱っている」「こうすればよい」というポイントに絞って端的に伝えることが大切です。

いろいろ伝えすぎて子どもを追い詰めすぎないように注意しましょう。

 

 

次の⑥⑦は叱った後の関係を良好にするためのポイントです。

 

⑥自分も反省点を見つける

叱らなければならなくなったのは自分の指導に悪い点があったからとも考えてみると、今後の防止策にもなります。

反省しすぎるともちろん自分の気が滅入ってしまうのでバランスが大切ですが、このポイントを意識していると子どもを見ていて予防線を張ることができる場合もあります。

 

⑦叱った後のフォローを必ずする

叱った後の子どもの様子はしっかり観察しておきましょう。

反省して行動の変化が見られたら、褒めることを忘れずに行えば好循環が生まれるはずです!

叱った後に、挽回をするチャンスを与えてあげる意識を大人が持つことが大切ですね。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

「叱る」は相手のことを考えて冷静になる必要があります。

一方で「怒る」も似ていますが、こちらは自分が腹が立つからその感情に任せてぶつけてしまっています。

この2つの違いを意識して子どもを注意するだけでも大きく違うと思います。

 

僕個人としては、この「叱る」というスキルが日本人は低いように感じます。そしてそれが自己肯定感が低い人間形成に繋がっていると考えています。

自分に自信をもって成長してもらうためにも、僕も指導者として意識して子どもたちに接していきたいと思います!

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