田畑の考え方

130. 「好きなことで生きていく」ために必要なのは…?

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こんにちは!田畑です。

 

今日は先日の愉開塾の卒塾式にて子どもたちに伝えたお話を文章にして紹介したいと思います。

以下、中学生に向けての文体・口調にて書いていきます。

 

中学を卒業した3年生、まだこれからも中学生活が続く1,2年生、君たちはこれからもずっと「勉強」をしていって欲しいと思います。

なぜ「勉強」しなければいけないのかわかる?

大学に行きたいから。いい就職先につきたいから、テストでいい点を取りたいから… (子どもたちがいろいろ挙げてくれました)

 

確かに人生が豊かになるかもしれないよね。

ではみんなはどういう状況が人生が豊かで幸せだと思う?

家族がいる、友達がいる、お金がたくさんある… (これも子どもたちに挙げてもらいました)

 

でてきたね。今回はこの「お金」のお話をしよう。

最近はYouTuberなんていう職業が有名になってきて、「好きなことで生きていく」というキャッチコピーの宣伝が一時期よく流れてたのは知ってる?

ゲーム実況をしたり、○○やってみたなんていう実験をしたり、好きなものを紹介したり…

そんなことをしてお金が稼げたら最高だよね?でもこれは一握りの人しかできないことだって思ってない?

実はそんなことはなくて、みんなも「好きなことで生きていく」ことはできる可能性を秘めているんだよ。

 

ただ、今日はこの「好きなことで生きていく」という言葉に隠された大事なことをみんなに伝えたいんだ。

結論から言うと、「好きなことで生きていく」ことが出来ている人たちは

めちゃめちゃ「インプット」と「アウトプット」のサイクルを回してて、そこに「独自性」を付け加えている人たちなんだ。

聞きなれない言葉だろうから解説しよう。

「インプット」はin put、つまり「自分の中に知識や経験を溜めこんでいくこと」。

「アウトプット」はその逆のout put、つまり「自分が持っているものを他者に表現すること」。

 

インプットはみんなもよくやっていると思う。

YouTubeの動画やテレビを見ることだってインプットだし、読書をしたり、映画を見たり、学校の出来事だって全部インプットだ。

 

でも、アウトプットをしている人はほとんどいないと思う。

みんなの友だちでYoutubeに動画をあげているって人もいるってこの前言ってたよね?

他にも自分で絵を描いたり、カラオケが好きだったりする人もいると思う。

小さい子どもの時にはよくやっていたけど、中学生くらいになってからはやらなくなった人もいるんじゃないかな。

恥ずかしかったり、馬鹿にされて悲しくなったり。

けど、だからって、アウトプットをやめちゃうのはとってももったいないことなんだ。

 

アウトプットをすると、周りからの反応が返ってきて、それがインプットになる。

インプットしたことを活かして、さらにいいものをアウトプットする。

このサイクルを繰り返していけばいつかイイモノをアウトプットできるってイメージが湧いてこない?

 

アウトプットしたことに対する反応はいろんなものがある。

すっごく好かれることもあれば、すっごく馬鹿にされることもある。

でも、どんな内容であっても、反応があればあるほど、それは君たちにとって大きな成長の糧となるんだ。

たくさんの反応を君たちの中にインプットしていくことで、他の人との差別化ができてくる。

この差別化が最後のキーワード「独自性」に繋がってくるんだ。

インプットとアウトプットは君たちの成長には欠かせないものなんだけど、

この「独自性」がないと「好きなことで生きていく」ことまでは達成できない。

 

そもそもお金を稼いでいくには何が必要なのだろう?

答えは「その人にしかできないスキル」を持っていることだ。

画期的なアイデアを思いついたり、誰も見たことのないアートを創造したり。

例えば、最近e-sportsが盛んになってきているのは、ゲームをプレイする人たちの戦い方が他の人たちにはできないもので、見ている人たちを魅了しているからなんだ。

 

自分が持ちたいもの、知りたいこと、やりたいことに人はお金を払う。

逆に言えばお金を稼ぐにはそのニーズを満たすようなことをできなければならない。

 

でも、そんなニーズを満たすには、他の人が真似できないようなスキルでしか生み出せない。

そんな大変なこと、できるわけないじゃん。って思うかな?僕は思わない。

嫌なことだったら、続けていくことはできないけど、好きなことなら試行錯誤を繰り返すことができるはずだ。

 

僕も、君たちと話すのが楽しいし、君たちが成長していく姿を見るのが好きだ。

それを見るために、君たちともっと仲良くなれば、君たちが友達を呼んできてくれるかもしれない。

君たちの成績がもっと上がるように何をすればいいかは毎年考えて行動に移している。

その結果ボードゲームを使ってコミュニケーションを取るなんてことを思いついたわけだけど、

これは他の塾にはないアイデアだよね。

 

こういう風に、好きなことを「インプット」と「アウトプット」を繰り返して突き詰めていくことで「独自性」が生まれて、

少しずつ「好きなことで生きていく」ことができるようになっていくんだ。

 

さて、君たちに今「アウトプット」できるものはあるかな?

あるのなら、何か形にしてぜひほかの人たちにアウトプットしていってほしい。

 

そしてもし、アウトプットするものが「ない」のであれば、

ぜひインプットをたくさんしてほしい。

その中でも特にインプットするといいのが「学校の勉強」だ。

学習内容が将来役に立つなんてことはほとんどないと思う。

みんなが勉強している一次関数やらポーツマス条約やら副詞なんてものが将来役に立つひとなんてほとんどいない。

 

けど、「学校の勉強」を通して、効率よく知識を吸収する方法だとか、手っ取り早く情報を手に入れる方法だとか、目標を立ててそれに向かって努力する経験だとかをインプットすることができる。

テレビだったりすると自分が興味ないものも流れていたりするから、インプットの効率が悪かったりする。

好きなことばかり消費していると、視野の狭いインプットしかできなかったりする。

インプットするときには、一点集中の深いインプットと広く浅くのインプットを使い分けていくとよりよいインプットになるよ。

 

ぜひ、これからの君たちの人生が豊かになっていくように、少しでも参考にしてくれると嬉しいです。

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